クリア・スカイ
二人の会話はとてもリズミカルに進んでいく。口げんかをしているように聞こえるけど、とても楽しそうに見える。……ほたるは、その楽しそうな二人を見て辛くないかな。
「二人は本当に仲良しだね。見ているだけで、元気になるよ」
「えー、そう? でも、ほたるが元気になったのなら良かったよ。早く元気になって、三人で遊ぼうね」
「うん、ありがとう。お見舞い来てくれて嬉しかった」
「お大事に。じゃあ、俺たちはそろそろ行くから。あんまり長居するのも負担だろうし」
「うん。二人とも、ありがとう。またね」
――二人がほたるの部屋を出て行ったあと、彼女は再びベッドに横たわった。
「やっぱりあの二人、お似合いだなぁ……」
彼女は今にも消えてしまいそうなほどの小声でそう呟いた。