クリア・スカイ
澄ノ島の景色を堪能した不思議な三人組は、次の目的地へ移動を開始した。次の目的地までの道は緑が多く、木々に挟まれた道を真っ直ぐに歩く。森林浴を兼ねることが出来て一石二鳥かな。
柳さん、私、駆の順番で横並びになって歩く。よく考えたら、柳さんと肩を並べて歩くのは初めてかもしれない。背が高くて細身で、見上げるといつも優しい笑顔が返ってくる。
眩しいというよりは心地よく、向日葵というよりはたんぽぽに近いイメージ。
「……陽咲、柳さんの方ばっかり見すぎ」
駆の一言ではっと我に返った。いつの間にか柳さんに見惚れていたようだ。
「えっ? ば、馬鹿! そんなことないって」
「そんなことある。俺、完全に孤独を感じていたし」