恋愛結婚させてください!
「飲まないんですか?」と聞くと、
「コムギを送らないといけないし、明日も仕事だ。」と言ったので
「私だって飲んでいる余裕はないし、ひとりで帰れます。」と言うと、
「コムギは少しアルコールでリラックスしてもいいと思うけど、
今日はかなり顔が強張ってたと思うし。」と私の顔を見つめる。

見られていたのか。
そんなに見ないで欲しい。
さらにキンチョーするでしょ。

「ノンアルコールビール!」と竜二さんに声をかけると、
「コムギ、こないだみたいに、おんぶしてもらえばいいじゃん。」
と笑って、ノンアルコールビールを2本とグラスを出してくれた。
私は顔をしかめて、竜二さんを見ると、
「コムギ、もう、芦沢先生とすんごく仲良しなんじゃん。」
とサクラが呆れた声をだした。
「こ、この間の時は、ミノルにふられたばっかりだったから、酔っぱらっただけだもん。」と言うと、
「ミノルにふられたの?!」とサクラはケラケラ笑い、
「まぁ、別れて良かったよ。アイツ、軽いじゃん。
コムギは面倒くさいオンナだから、
きっと離れてくのも、早そうだなって思ってた。」と言って、又笑った。
「ちゃんと慰めてよ!」と怒った顔をつくると、
「でも、元気そうじゃん。芦沢先生のおかげじゃない?」と私の顔をみる。
私はムウッとした顔をつくりながら、
確かに、ミノルにふられたコトは
あんまり思い出してないなって少し思ったけれども…。
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