恋愛結婚させてください!
サクラと酔っぱらって一緒にタクシーに乗る。
「元カノなんて怖くなーい!」
「そうだ、コムギ!」とふたりで何度も言い合って笑う。
酔っぱらうと機嫌が良くなるところはふたりとも似ているかな。

家に着くと
ふたりでベッドに倒れ込む。
「あっと。ここは芦沢先生の場所だったあ〜。」とサクラはベッドから滑り降りて、
「布団貸してえ。」とニヤニヤした。
「トウマ君はここで寝てません。」とクスクス笑って布団をクローゼットから引っ張り出すと、
「へ?あ、そうか、むこうの家のベッドだ。」と笑うので
「むこうのベッドでもありませーん。」というと、
「まさか?院内?」とサクラがオソロシイ想像をしそうなので、
「まだ、寝てません。」と真顔で言うと、
「嘘お。」と顔から笑顔が消えた。

「コムギ、ここに座りな。」とサクラの前に座らされる。
「変な性癖があるとか?」とサクラは小声で聞く。
「どうかなぁ。待ってくれているだけだって思うけど。」というと、
「ちよっと、何ヶ月恋人なのよ?」と呆れた声を出した。
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