恋愛結婚させてください！

私はトウマ君の隣で少し周りの人と挨拶したり、話したりすると
ちょっと、落ち着いてきた。私はトウマ君に
「藤堂さんのところに行ってきます。」と声をかけると、
「嫌になったら、逃げてきていいぞ。」とちょっと笑って私の顔を見た。
私はうなずき、席を立つ。
藤堂さんは私に会いたいと言っていた。
話を聞かなければ…。

「先ほどは失礼しました。」藤堂さんの隣に立つと、
「やっとトウマから解放された？座って座って。」と笑顔を見せてくれる。
私は周りの女の人達にも会釈しながら藤堂さんの隣に座った。

藤堂さんは周りを気にせずに、
「コムギちゃんを紹介されたいって思ってたの。
きっといつかはあなたがトウマの隣にいるようになるって思ってたから。
よかったわ。トウマと別れておいて。
きっと、あなたには誰もかなわないって思ってたけど、
いつになってもあなたとお付き合いをしてるって聞かなかったから、
ちょっと、トウマと別れたのは早まったかなって後悔するところだった。
でも、私の判断は正しかったってわかって安心した。
やっと、私は失恋できたの。」と私に笑いかけた。


どういう事？
トウマ君と私がお付き合いする事になるって、
ずいぶん前からわかっていたって事？