恋愛結婚させてください!
私は驚いて、
「…新しいこども病院?」と聞くと、
「あれ?俺話したっけ?世話になった教授が…
どうしたコムギ?」と私の顔をみる。
私は涙が落っこちたところだ。
「どうして、相談してくれないの?
私も…私も行きたい。離れたくないよ。」とトウマ君を見つめる。

「い、いや、そんな事言われても…」とトウマ君は慌てる。
なんで?

「私と離れて平気なの?
いつものコムギで側にいてくれればいい。ってさっきも言ったじゃん!」
と涙が後から後から流れていく。
「と、トウマ君は勝手だよ。許婚だって言ってたのに、
毎日一緒にいて、キスだってたくさんしたのに、
どうして今になっていなくなるの?
私がいつまでも、トウマ君と寝なかったから?
だって、キッカケが上手くつかめなかったんだもん
しょうがないじゃん!
トウマ君は最近はちっとも迫ってこないし、
自分から誘うなんてどうやったらいいかわかんないし!」と泣きながら、怒ると、

「待て、コムギ。
函館に行くのは出張だ。
1週間で帰ってくるよ。」と驚いた顔で言った。

私はポカンとしてしまう。

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