恋愛結婚させてください!
トウマ君は私がシャワーを浴びている間に、コンビニに行き、
おにぎりやサンドイッチを買ってきたくれた。
いつものようにふたりで向かいあって食べる。
トウマ君は私の頬を撫でたり、唇をなぞったりして、私の顔を見る。
「やっと、好きなように触れるようになったな。」
と満足げだ。

私はかなりドキドキしてますが。と思いながら、
トウマ君を見ると、
「コムギは俺から離れられないんでしょ。」とニコリとする。
私はお茶をゴホゴホむせこみながら、
「あ、あれは勢いっていうか…。
えーと、うん。まあ、そうかな。」と歯切れ悪く、うなずく。
認めるしかないよね。

「いつ、引っ越してくる?」と私の顔を笑って覗き込み、
「とりあえず、ここに住めるように荷物運ぼうか。」と私の手を握った。


…結構、本気ですよね。
私はちょっと驚きながら、トウマ君の顔を見る。
トウマ君は真面目な顔だ。
からかっているようには思えないなあ。

「トウマ君、早すぎない?」と聞くと、
「早すぎないよ。随分待ったし。」と、また、笑顔を見せる。

ううーん。どうしよう。
好きだから、1度寝たからって、
一緒に暮らしていいんだろうか。
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