恋愛結婚させてください!
2度目の夏。
トウマ君が部屋にいる日。
「コムギ、蒼井先生とも相談したんだけど来年春になったら、
俺はクリニックを継ごうと思う。最初は蒼井先生と一緒に始めるよ。
コムギはもう少し、総合病院にいたい?」と聞くので、
私は横に首を振り、
「トウマ君といっしょに仕事をしたい。」と言ったら、
「それも嬉しいんだけど。…俺、子どもが欲しいな。って」と私の顔を見ている。
「そ、そうなの?」と私は顔が赤くなる。
「えっと。もう少し私がオトナになってから。って思ってたんだけど…」と下を向くと、
「コムギがオトナってヤツになるのを待ってたら、俺がヨボヨボになる。
嫌じゃなければ、これから、妊活に入る。って事で。」と私を抱きしめる。
「どお?コムギ。俺のこども、産んでくれる?」と私の瞳を覗いた。私がコクコク頷くと、
「良かった。」と笑って、私をベットに運んだ。

いまからですか?

「すごく早く妊娠したら、実家に戻れるようにお願いしておいた。
だから、コムギ安心して妊娠しちゃって。」とトウマ君は相変わらず、強引だ。
私がトウマ君の言いなりだって知っている。

「タイガのところもオメデタらしいよ。
お義母さんが言ってた。
出来れば孫の面倒を一緒に済ませたいらしい。」とくすんと笑って、
「俺も頑張っちゃおう。」と私に覆いかぶさった。
「きょ、今日は妊娠しないって思うけど…」とちょっと呟くけど、
「そんな事は知ってる」と私の唇を塞いだ。
…そうですよね。
私の身体のリズムくらいトウマ君の頭に入ってる。


そうなんだ。
お兄ちゃんと悠理ちゃんに、赤ちゃん出来たんだ。
嬉しいな。産まれたら早く抱っこしたい。
って思いながら、

でも、私ってお母さんになれるかなあ?
と疑問に思いながら、
トウマ君の熱いくちづけを受けた。
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