デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~
桜が深宮を出た時には、もう昼前になっていた。
(また……寝ちゃってたなぁ)
頭をかきながら、赤い顔で渡り廊下を歩く。
よく晴れていているが、何だか風が湿っているようだ。
(午後から雨が降るのかな?)
空を見上げて、少しまばたきした。
結構遅く起きたのに、何だかまだ眠いような感じがして、目をこする。
(眠い、っていうか……)
気だるいのだ。体が。
原因に気づいて、途端に真っ赤になった。
(う…うわわわわ)
昨日の記憶がよみがえる。
(と、とんでもないことを……致してしまいました)
恥ずかしさで目眩がしそうで、一人でぎこちなく歩く。
(き、今日どんな顔で王様に会えば……)
ヨタヨタと部屋の戸を開け、ソファに倒れ込んだ。
自分を乞うように見つめた顔や、熱い肌や、翻弄させられた指先を思い出してしまい、
「わーわー!何何もう!昼からっ!えっち!バカッ!!」
真っ赤な顔で自分を罵りながら、死にかけの芋虫のようにのたうち回った。
しばらく暴れたあと、はー……とため息をついて身を起こし、背もたれによりかかる。
「でも……嬉しかったな」
王様も喜んでくれて。だから、嬉しい。
「……また、お泊りすること、あるかな。近いうちにあるといいな」
そうぽつんと独り言もらして、また顔を染めた。
(また……寝ちゃってたなぁ)
頭をかきながら、赤い顔で渡り廊下を歩く。
よく晴れていているが、何だか風が湿っているようだ。
(午後から雨が降るのかな?)
空を見上げて、少しまばたきした。
結構遅く起きたのに、何だかまだ眠いような感じがして、目をこする。
(眠い、っていうか……)
気だるいのだ。体が。
原因に気づいて、途端に真っ赤になった。
(う…うわわわわ)
昨日の記憶がよみがえる。
(と、とんでもないことを……致してしまいました)
恥ずかしさで目眩がしそうで、一人でぎこちなく歩く。
(き、今日どんな顔で王様に会えば……)
ヨタヨタと部屋の戸を開け、ソファに倒れ込んだ。
自分を乞うように見つめた顔や、熱い肌や、翻弄させられた指先を思い出してしまい、
「わーわー!何何もう!昼からっ!えっち!バカッ!!」
真っ赤な顔で自分を罵りながら、死にかけの芋虫のようにのたうち回った。
しばらく暴れたあと、はー……とため息をついて身を起こし、背もたれによりかかる。
「でも……嬉しかったな」
王様も喜んでくれて。だから、嬉しい。
「……また、お泊りすること、あるかな。近いうちにあるといいな」
そうぽつんと独り言もらして、また顔を染めた。