叶え、未来。〜君と僕の1ページ〜
「可愛い女子マネ募集中でーす!」
馬鹿かこの人ら。
『男子バスケットボール部』
ダンボール板には乱雑に書かれた文字。
「君すげー可愛いー!男バスマネしない?」
道行く女の子達に声をかけている。
あの子達可哀想。
遠回りしないと…
「ねえ、君!」
後ろから腕を掴まれる。
ああ、嫌な予感しかしない。
「男バスマネしない?」
予想的中。
「ごめんなさい、無理です。」
「見学するだけでもいいからさ!」
もう最悪。
「今日の放課後、西体育館でやってるからね」
絶対行かない。心に決めた。