MIRACLE・雨の日の陽だまり~既婚者副社長との運命の再会~
◇大恋愛がしたいのに
*****
「なかなか来ないですね~」
午後のレジ締めを私と一緒にしていた萌奈ちゃんが突然ポツリとつぶやいた。
「……ん? なんの話?」
お釣りの小銭は大丈夫だろうかとレジの中を確認しながら返事をする。
すると萌奈ちゃんはニヤリと意味ありげに笑って私の顔を覗き見た。
「もちろん、例の男性ですよ~。イケメンの!」
「あ、あぁ……」
「なんですか、その薄い反応は! もしひなたさんがお休みの日に来店したら、私が丁重にハンカチを受け取っておきますからね~。ついでに私とひなたさんの連絡先も伝えちゃおうかな」
どういうついでなのかと思わず突っ込みそうになった。萌奈ちゃんには交際中の彼氏がいるのに。
いつも陽気なキャラの彼女からパワーをもらっていて、それに救われてもいるのだけれど、色恋のこととなると彼女はよりいっそう元気になる。
そのやる気を仕事にも分配したらどうかと、窪田さんにいつも嫌味を言われているくらいだ。
「なかなか来ないですね~」
午後のレジ締めを私と一緒にしていた萌奈ちゃんが突然ポツリとつぶやいた。
「……ん? なんの話?」
お釣りの小銭は大丈夫だろうかとレジの中を確認しながら返事をする。
すると萌奈ちゃんはニヤリと意味ありげに笑って私の顔を覗き見た。
「もちろん、例の男性ですよ~。イケメンの!」
「あ、あぁ……」
「なんですか、その薄い反応は! もしひなたさんがお休みの日に来店したら、私が丁重にハンカチを受け取っておきますからね~。ついでに私とひなたさんの連絡先も伝えちゃおうかな」
どういうついでなのかと思わず突っ込みそうになった。萌奈ちゃんには交際中の彼氏がいるのに。
いつも陽気なキャラの彼女からパワーをもらっていて、それに救われてもいるのだけれど、色恋のこととなると彼女はよりいっそう元気になる。
そのやる気を仕事にも分配したらどうかと、窪田さんにいつも嫌味を言われているくらいだ。