MIRACLE・雨の日の陽だまり~既婚者副社長との運命の再会~
「え、なんですか?」
「たいしたものではございません。当ホテルのマカロンでございます」
「これも日下さんからですか?」
眉尻を下げながら私が尋ねると、女性は微笑みながら首を縦に振った。
「ほんのお口汚しですので」
気にしないで受け取ってくださいと言うように、今度は彼女が眉尻を下げた。
バイキングの代金を返してもらい、さらにこんなオシャレなお土産まで貰っては、さすがに申し訳なく思うのだけれど。
このお土産を断ろうとしても、先ほどと同じように押し問答になるだけだろう。
そして、この女性スタッフを困らせるだけだ。あとで日下さんに叱られてもかわいそうだし……
樹里と再び顔を見合わせながら、ありがたくそのお土産を頂戴することにした。
「はぁ~、さすが副社長さんだね。イケメンだし、やることがスマートでカッコいいわ」
女性スタッフが頭を下げて去っていくのと同時に、樹里がお土産のマカロンの袋を見つめながら言う。
「たいしたものではございません。当ホテルのマカロンでございます」
「これも日下さんからですか?」
眉尻を下げながら私が尋ねると、女性は微笑みながら首を縦に振った。
「ほんのお口汚しですので」
気にしないで受け取ってくださいと言うように、今度は彼女が眉尻を下げた。
バイキングの代金を返してもらい、さらにこんなオシャレなお土産まで貰っては、さすがに申し訳なく思うのだけれど。
このお土産を断ろうとしても、先ほどと同じように押し問答になるだけだろう。
そして、この女性スタッフを困らせるだけだ。あとで日下さんに叱られてもかわいそうだし……
樹里と再び顔を見合わせながら、ありがたくそのお土産を頂戴することにした。
「はぁ~、さすが副社長さんだね。イケメンだし、やることがスマートでカッコいいわ」
女性スタッフが頭を下げて去っていくのと同時に、樹里がお土産のマカロンの袋を見つめながら言う。