【完】年下の君は眩しすぎて ~ドラちゃんには頼らない(笑)~

でもここで、
泣いたりしない。


もうテンパッて困らせたりもしないよ。

大丈夫。






「あっと、びっくり!どうしたの?」

笑って聞ける。

「……。」


「川上くんも散歩とか(笑)?」


「……な訳ないか。あー。もしや近くでご飯とか食べてた?
もしかして、さっきの電話?やだ、ごめん、本当に気にしないで良かったのに!全然大丈夫だよ!」


ごめんね。と喋る気配のない川上くんに、
やっぱり口が止まらない私。

「えーっと、川上くん?」


「なんで……。」


「……?」


「大丈夫じゃないのに、大丈夫って言うんですか。」


苦笑いでもなく、
あの、はにかんだ可愛い笑顔でもなく、

その顔は

少しだけ怒っていた……。



???




なぜ怒られるんでしょうか――――。

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