【完】年下の君は眩しすぎて ~ドラちゃんには頼らない(笑)~
後退
「とりあえず、改札出ませんか?」
まだ少しだけだけ赤い顔だけど、
いつもの可愛い苦笑いをしながら
川上くんが、言った。
なぜに……
あのタイミングで……
私は言ってしまったのでしょうか……。
今から御飯に行くのに。
もう自分のばかさ加減に
嫌気がさしてくるよ(T_T)
改札を、出て、
和食屋さんの方向へ向かっているのだろう。
駅前から少し外れて静かな住宅街の方へ歩けば
頭が落ち着いて、
正気が、戻ってくる。
「ってか、ごめんね。」
「えっ?」
川上くんの声がいつもより大きい。
「いきなり、あんなに風に。」
うつむく私に
「えっと、御飯の前に話しても?
お腹空いてると思うけど、大丈夫ですか?」
「ありがとう。うん、そーだね。本当にごめんね。」
和食屋さんの前にタイミング良く運動公園があった。
ーーご飯食べた後、ここで告白すれば良かった、
と、その位の事は考えられる余裕は、戻ってきていた。
そこのベンチに腰掛けると
川上くんが小走りで自販機のジュースを買ってきてくれた。