【完】年下の君は眩しすぎて ~ドラちゃんには頼らない(笑)~
「決まりましたか(笑)?」
可愛いらしい声が質問してくる。
「うん、やっぱりここは抹茶アイスかなー。でもあんみつっていうのも捨て難いなーって!」
無駄に明るい声を、だしてみる。
「はは。じゃー、俺が抹茶アイス頼みますから、あげますよ?」
半分こ!?カップルみたい。
ちょっとその提案に浮ついて、テンションが上がる。
我ながら、単純すぎ!?
「ほんと?あ、でも川上くんは本当は何頼むつもりだったの?」
「抹茶アイス」
「ほんとー?」
「ほんと。」
「うーん。でも、よし、じゃーお願いしますっ!」
「了解!」
あー。
この笑顔。
こんな笑顔がずっと見たかったんだ。
結局、
思っていた以上に抹茶アイスが美味しくて、
ちょっとだけ
ほんのちょっとだけど
川上くんのテリトリーに触れた気がして、
嬉しくなって、
またべらべらしゃべっていたら、
抹茶アイスはほぼ私が食べる形となった。
ごめんとうなだれる私に、
川上くんくんは楽しそうに、
気にしてないですって
さっきと同様に可愛い笑顔で笑ってる。