【完】年下の君は眩しすぎて ~ドラちゃんには頼らない(笑)~
時間は10時も過ぎているので生徒は見当たらない。
それでもさっきまでそこに人がいた雰囲気が残っていた。
ドア越しに立っていると、
受付の方から、
「あれ、川上くん?」と女性の声。
川上くんが、その声の方に進み、
「こんばんは。塾長いますか?」と聞いている。
母親と、同じくらいの年齢である女の人が
くすくすとわらいながら受付越しに、
私をチラッと見て、
「デートの帰りにこんな所きてどーしたの?
可愛い彼女を、
塾長に見せびらかせに、きたのかな?」
と笑って言う。
「え!?いやいやそんなんじゃなくて!」
と慌てて、
ここに来た旨を説明してる。