【完】年下の君は眩しすぎて ~ドラちゃんには頼らない(笑)~
「あ、ご挨拶が遅れてすいません。
世田女子大、4年の広瀬と申します。
夜分にいきなり来てしまい申し訳ありません。」
こういう時、
就活してて、良かったなと思った。
少し前まで何度も面接していた事もあって、
特に緊張もなく、スラスラ言葉がでてくる。
「あれ、工藤さんと一緒?」
「はい。友達です。」
「そうなんだ。それはどうも。」
で、この子がどうしたの?
と私ではなく川上くんに向かって話しを戻した。
「彼女がちょうどバイト探してるって言ってたので、
でも4年生だし、長期じゃない所が良かったみたいで。」
なるほどね、
と塾長が私を見て
暖かい雰囲気で笑いながら、
「徹、彼女年上だったのか〜。いいね〜」
いきなりの発言に、
「ちょっと!おじさん!」
「え!?///」
と2人の声が重なった。
あれ?
おじさん?
塾長に向かって?
私が不思議そうに見つめると、
「あー、塾長、
僕の従兄弟のおじさんなんですよ。
さっきの受付の女の人がおばさんです。」
いつもの可愛らしい苦笑いで、
説明してくれた。
なるほど。
この優しそうな雰囲気など、親族だったのか!!
恐るべし、川上一族(笑)!