【完】年下の君は眩しすぎて ~ドラちゃんには頼らない(笑)~


2人で駅前に向かって歩く。

川上くんが

良かったですねー
多分、塾長もああ言ってたし
バイト決まったじゃないですか!

と可愛らしく、笑ってくれた。



とりあえず、

先程の不安だけは今、
解消しておかなければならない。







「えっと、川上くん。」

「?」

隣を、歩く川上くんがこちらを、見る。









「えーっと、良かったのかな?」






「?」


心底わからないという、顔でこちらを見られ
何がですかと、少しだけ緊張がみられた。



「あ、バイトはうん、嬉しい!
なかなか4年だとさきが見えてるから雇ってもらえなかったりするし!

ただ、えっと、
川上くんの迷惑とか考えてなくて……。

いきなりバイト先、紹介してもらうとか、
良く考えるとかなり、

私、かなり、ウザかったかな……」



最後の方はもう、
聞き取れたかわからない小声になってしまった。





先程の告白を、
考えれば、
当たり前の事を言う私に、




「え、何で?」


という顔で返され..



あれ、



私の告白は特に気にしてももらえてないのかな。




そもそも、告白なんて
なかった事になってる……?



自分だけが一喜一憂してると

気付かされた。


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