【完】年下の君は眩しすぎて ~ドラちゃんには頼らない(笑)~
左折


1週間後、


履歴書を持って塾に行くと
受付で川上くんのおばさんだと言っていた女性が、

「あら、こんにちは。」と微笑んでくれた。





「先日は失礼しました。今日は履歴書を持って…」

と言うと後ろから



「あれーーー?笑ちゃん!?」





スーツ姿の早見くんが、
笑いながらどうしたのー?と話かけてくる。







「えっと、私バイトの面接で。」
と言うと、


「早見くん、もう授業始まるんじゃないの?」
と怒った顔で受付の女性が早見くんを睨んだ。



「あ、ハイ。田中がかさぶたかいて、血が出たんですよ(笑)なので今ティッシュで抑えてるけど絆創膏欲しくて。」


「え、大丈夫なの?
了解。持ってくるから待ってて」と慌てて取りに行った。









「へー(笑)笑ちゃん、
ここで、バイトするんだ〜」


「あ、うん、受かればね。
でも先生じゃなくて、事務だよ。」


「へぇ〜」 ニヤリと笑った早見くんは、



何か言いたそうだったが、
おばさんから消毒セットと
絆創膏を貰うと足早にかけていった。


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