【完】年下の君は眩しすぎて ~ドラちゃんには頼らない(笑)~


面接とは名ばかりで、


結局バイトは履歴書を、
見せて塾長からうん、大丈夫かなと言われ、
あっけなく採用となった。



事務の主担当は、
受付にいた川上くんのおばさん、
南さんに聞く事になった。



これからよろしくお願いします。
と挨拶にいき、

とりあえず今日は、
いつから始めるかと聞かれ、
次に持ってくる書類などの確認作業にはいった。





色々聞いていると、
先程声をかけた早見君が、





3階から降りて来ていて、

2階のドア越しに
気を付けて帰れよー宿題忘れるなーと
生徒に言っていた。



南さんが、

「お疲れ様、皆帰った?」と確認し、
早見君が受付にくる。


多分まだ授業があるのだろう。


少し足早に、
南さんに報告しながら、


受付の後ろの部屋に行き、
他の人と話す声が聞こえる。










私が1通り今後の予定を話し、
南さんに挨拶し、帰ろうとした時、



数人の先生らしき人と一緒に
早見君が部屋からでてきた。




そのまま3階に行く皆の後ろから少し外れ、
受付のカウンター越しに





「どうだった?」と少し小声で聞いてきた。


「うん、これからよろしくね」と言うと、



いつもの軽い調子で


「うん、笑ちゃんとまた会えるの楽しみ〜〜」




と笑いながら、
ドアを開けて他の先生達を追いかけように、
教科書を持って階段をかけていった。





南さんが

あらあらと




笑いながら言うのが聞こえたが、
特に深くツッコまれなかった。






多分、早見くんは、

バイトでもそのままのキャラなのだろうなー




とか思ってバイト先を後にした。

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