【完】年下の君は眩しすぎて ~ドラちゃんには頼らない(笑)~
あー。飲み過ぎたかな。
いつもカクテル3杯くらいじゃ酔わない。
でも今日はアノ日という事もあり体がものすごくダルくなってきた。
トイレで化粧をチェックしながらも
ダルさと酔のせいで体がふらつく。
トイレを出て
受付のベンチで少し休もうとした瞬間、
受付にいた男の人とぶつかった。
「あ、すいません。」
特に顔をあげもせず、そのまま
まっすぐにベンチに向って腰を下ろした。
態度が悪いのは承知の上だもん。
なのにその相手は
「……大丈夫ですか?お水いりますか。」
「?」
「いや、気分悪そうだし。
お水必要なら店員さんにもらってきます。」
「……。」
耳に心地よい声っていうのは
こういう声なのかな。
初対面でぶつかって顔も上げない私に
今どきなんて親切なんだろ。
あ、いや、ナンパ?
居酒屋だしなーと、
と思いつつ顔を見ると
高校生?と思うような可愛いらしい顔が
本気で心配していそうにこちらを覗いてる。
「っーー////。」
これは、警戒した自分が恥ずかしい//
(自意識過剰でした……ゴメンナサイ)
「あー、友達と一緒だから少し休んで戻るので大丈夫です。すいません、
ありがとうございます。」
「あ、いや、こちらこそ、すいません。お大事に。」
「あ、あと……
それ、多分トイレのスリッパ……かなって、思いますよ。///」
少しだけ気まずそうに、
そして
赤い顔をしながら立ち去っていった。
あ……可愛いな。
そんな事を思いながら下を見た私は……
違和感なく便所サンダルを履いていた。
!!!!!!!!!
なぜーーー?
気づけよ!私!!!!
……私のフラグ、サヨウナラ 泣