【完】年下の君は眩しすぎて ~ドラちゃんには頼らない(笑)~
トイレの為、1度席を立ち、
戻ったところで、成瀬さんに声をかけられた。
「広瀬さんは、川上くんとか他の先輩方ともお知り合いなんですね!」
「あ、うん。この前ご飯一緒に食べて知り合ったんだ。」
「えーいいなー合コン!?川上くん私も誘ってよー!」
その会話で、成瀬さんに彼氏がいない事がわかった。
でもそれ以上に……
「あの時は俺もたまたまだったから。」
「えーずるいー!」
「いや、ずるいとかないから。早見先輩に言えばやってくれるんじゃん?」
「えーそっかなー。今度言ってみよ〜(笑)川上くんだって彼女いないんだから、今度やろーよー。」
「俺はいいよ。」
「えーなんでー!!」
普通の会話が……
川上くんの普通の言葉が
私の心に突き刺さる。
ほら、
やっぱり。
同い年には
普通なんじゃん。
敬語の壁は
やっぱり
そのまま
私達の距離なんだよ。
そんな会話のやりとり後、
川上くんがいつもの苦笑いで私を見る。
……
私は、ちゃんと笑えてただろうか。