【完】年下の君は眩しすぎて ~ドラちゃんには頼らない(笑)~

早見くんの言う通り、
どこにでも、あるチェーン店のカフェに入り席に座ると、

「ね、美味しいっしょ?」

「はは、うん、間違いないね!」

「美味しくなければこんなにどこにでもないからね(笑)」

たわいもない会話が楽しかった。









しばらくすると、
早見くんが

「やっぱり川上狙い?」

と会った時と同じように笑ながら言ってきた。




「……。」

あの時から、そんなに経つてないのに……
あの時みたいに、
何言ってるの〜!と返せばいいのに。



早見くんはきっと
私に好意を持ってくれてる。



こんなに優しくて
一緒にいて楽しいんだから、きっと恋人になっても変わらない。


その流れに乗ればいい……。

ずるい私が囁くのに……。








「……うん。」
もう、玉砕しかけたうえに、まだ懲りずだよ、と苦笑いすると、



「俺、笑ちゃん可愛いと思ってるよ?」


「……ありがとう……」



「会ったの同じタイミングじゃん?」


「……うん。」



「まだまだこれからっしょ?」


「……うん。」






「頑張れ。」


え?と思い、早見くんを見ると
俺も頑張ってみるしと囁きながら、優しく笑ってくれた。




「……早見くんは良い人すぎるよ。」



そう言うと




「知ってるー(笑)だから泣きたくなったら俺の胸ね!」


下心付きだけど(笑)



付け足された言葉と、
相変わらずの早見くんに可笑しくなって、
また笑っていた。


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