君は僕の光
♩♫♫…♪…♬♬…♪♫…♩…♫…



…わ。


やっぱりすごく上手。



それに、すごくいい曲。


なんだか、胸の奥が熱くなる。



なんとなく、目を閉じてみた。


黄色い景色。


なんだろう。



…あ、ひまわりだ。


一輪じゃない、一面の向日葵。



青空の下、キラキラ光ってるー…。



「…どう?」



声を掛けられ、ハッとする。


すごい、こんなに音楽に引き込まれたの初めて…。



「すごく…素敵な曲でした」

「ありがと」



男の人は嬉しそうに笑う。


「これ、何ていう曲なんですか?」



家に帰ったら調べてみようかな。



「曲名?…うーん、何がいいかなあ」



…え?


「今の、俺が作った曲なんだ」



男の人は無邪気に笑った。



…えええ!?


すごい、こんないい曲作れるなんて…!



「すごいです!本当にいい曲でした!」

「曲名、何がいいと思う?」



曲名。


うーん、そうだなあ…



「…向日葵、かな」



そう言うと、男の人は驚いた顔をした。
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