君は僕の光
今日は手ぶらみたい。


座ったまま、上をボーッと見つめていた。



「あ、あの…」

恐る恐る声を掛けると、こっちを見て微笑んだ。


「あ、来た来た」



その笑顔に、なぜかドキンとする。


「じゃ、行こっか」

「は、はい」



その人について、公園を歩いた。



…なんだか、不思議な人。


スラッとしてて、綺麗な顔立ち。

優しい声。



でも、それだけじゃなくて、なんだろう、こう…


見た目じゃなくて、内面を見られてるような、不思議な感じ。



どうしてかな。



人と会うのがあんなに怖かったのに、この人なら、大丈夫な感じがしてしまう。
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