君は僕の光
「あ、もうすぐだよ」


並木の終わりが見える。


ちょっとドキドキしてきた。



だんだん、近づいて…



「…わあ………っ!」



一面に向日葵が咲き誇る。


明るい黄色に鮮やかな緑がまぶしい。



1万本、10万本…いや、もっとかな…?



こんなの初めて見た。


自然と顔が綻ぶ。


すごい………!


「こんなにいっぱいな向日葵初めて見た!すごい!!」



帽子のつばが邪魔で、見渡せない。


気づけば、顔が見えるくらい、帽子を上げていた。



「…あっ」


ヤバい。


血の気が引く。


顔の傷、見られた…?



隣をチラッと見た。



蛍はただ、向日葵畑を見つめている。



悲しそうな笑みを浮かべて。


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