君は僕の光
3章

「…はあ」



朝起きて、洗面所の鏡をじっと見る。


やっぱり、右頬にはミミズ腫れ。



触ると、凹凸がある。



嫌だ。


こんな傷を負ったまま生きていくのは。



嫌だ…。



『つらくないよ?』



ビクッ。


蛍の言葉を思い出した。



『俺は幸せだよ』



…嫌だ。


本当に嫌だ。


顔の傷を気にして、殻に閉じこもってる自分が。
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