君は僕の光
お母さんと引っ越し屋さんと一緒に荷物を運んで家とトラックを行ったり来たりしていると、たぶん近所に住む主婦の人たちが3人くらいこっちに来た。


「どうも初めまして！今日からここに越してきました、星澤（ホシザワ）と申します」



お母さんがニコニコ挨拶してる。


おばさんたちもニコニコしてる。



私は一歩下がって見ていた。



「そちら、娘さん？」


おばさんの一人が私の顔を覗き込もうとした。



その瞬間、私はダッシュで家の中に走って逃げた。



「ひかり！待ちなさい、！！…すみません、あの子ったら…」



お母さんたちが話すのが、家の中からかすかに聞こえる。



心臓がバクバク鳴ってる。



おばさんは悪気なんてなかったと思う。



でも…やっぱり怖かった…。



私は力が抜けて、その場にしゃがみ込んだ。
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