君は僕の光
「蛍、あのね」

「ん?」



蛍が手を止めて、私をじっと見る。


…綺麗な目。



透き通ってて、自分が見透かされるような気分になる。


視覚とかそういうのじゃなくて、こう…



内面的な何かを、見透かされるような…。



「あ、その向日葵の曲、歌詞とか付けないの?」

「え?」



言おうと思っていたのとは、全く違うことを言った。



本当は、顔の傷のことを打ち明けようと思った。



でも…怖くなった。



傷のことを知って、もし蛍まで私を避けたらどうしよう、って。
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