君は僕の光
「…はあ……っ」


公園に着くとかなり息切れしてた。



ゆっくり歩いて、いつも蛍がいるベンチに向かう。



…蛍がいない。


胸がまたギュッとした。



蛍にもう会えない、なんて先走った考えが浮かんだりもした。


我に返って、公園の時計を見ると、3時。



…あ、蛍は今、高校に行ってる時間かな…?



そう言えば今まで会ったのは夕方か休日の昼間だった。


じゃあ少し待ってれば、来るかな…?



今日も必ず来るなんて保証はないけど、ベンチに座って待つことにした。



蛍、早く来ないかな…。
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