君は僕の光
ふと、部屋の隅に積んである段ボールが目に入る。


一番上の段ボールには、マジックで『雑誌類』と書かれている。



なんとなく、段ボールを床に降ろし、ガムテープを剥がす。



中には、ファッション雑誌が詰まってる。



一冊手にとって、付箋が貼ってあるページを開いてみた。



『期待の新人モデル ひかりちゃん!』



雑誌の中の私が、こっちを見てにっこり笑っている。


傷一つない、綺麗な顔。



私は雑誌を思いっきり床に叩きつけた。
< 9 / 70 >

この作品をシェア

pagetop