TRUE
ふと、我に返ったわたしは、左の頬が濡れていることに気づいた。

「悲しい時は左目から涙が出るんだよ」、と言っていたのも君だった。

きっと、わたしの中は君でいっぱいなんだろうな。

わたしは次々と溢れだす涙が止まるまで、あの公園にいようと早足で進んだ。
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