愛されたい、だけなのに
「悪い。俺、今から一度学校戻らなきゃいけなくなった」
「え・・・」
まさかー・・・
「お前のせいじゃないよ。ここまで走って来ちゃったから、学校に車置いてきてあるし。荷物も置きっぱなしだから。それで一度、学校に戻るだけ」
「・・・」
「すぐ、迎えに来るから部屋で待ってられるか?管理人さんには、俺から言っとくから」
「うん」
「じゃあ、その間に荷物の整理でもしてろよ。後でな」
そう言うと、柳先生は速足で先に階段を降りて行ってしまった。
その後ろ姿を見て、また不安に思ってしまうー・・・
本当に、柳先生は迎えに来てくれるのだろうかー・・・