愛されたい、だけなのに
柳先生が学校に向かってから、2時間以上は経ってる。
部屋の荷物を片付けてはみるが、集中できない。
本当に柳先生は迎えに来てくれるだろうかー・・・
やっぱり、一緒に暮らすのは無理だって言われないだろうかー・・・
そしたら、私はどうしたらいいのかー・・・
「・・・はぁ」
頭で考えるなって言われても、考えちゃうよー・・・
「溜め息つくと幸せが逃げるぞ」
「!?」
「少しは荷物片付いたのか?」
いつの間にか柳先生が帰ってきていた。
「何だよ、その顔は・・・また、一人で不安になってたんだろ」
「!」
「不安にならなくても、ちゃんと迎えに来ただろ?」
「・・・」
何で柳先生は、何でもお見通しなんだろう?
「校長に、一緒に暮らす許可を承諾してもらったから安心しろよ」
「・・・え!?」
許可でたの!?
「事情が事情だし、きちんと櫻井の親御さんから承諾も得ているしな」
「・・・」
「だから、お前が不安になることや気にすることは何もないよ」
ぽんぽんっと頭を撫でられた。
「・・・っ」
何で・・・柳先生はこんなにー・・・