愛されたい、だけなのに









柳先生が学校に向かってから、2時間以上は経ってる。


部屋の荷物を片付けてはみるが、集中できない。


本当に柳先生は迎えに来てくれるだろうかー・・・

やっぱり、一緒に暮らすのは無理だって言われないだろうかー・・・


そしたら、私はどうしたらいいのかー・・・




「・・・はぁ」


頭で考えるなって言われても、考えちゃうよー・・・







「溜め息つくと幸せが逃げるぞ」



「!?」


「少しは荷物片付いたのか?」


いつの間にか柳先生が帰ってきていた。

「何だよ、その顔は・・・また、一人で不安になってたんだろ」

「!」

「不安にならなくても、ちゃんと迎えに来ただろ?」

「・・・」

何で柳先生は、何でもお見通しなんだろう?


「校長に、一緒に暮らす許可を承諾してもらったから安心しろよ」

「・・・え!?」

許可でたの!?

「事情が事情だし、きちんと櫻井の親御さんから承諾も得ているしな」

「・・・」

「だから、お前が不安になることや気にすることは何もないよ」


ぽんぽんっと頭を撫でられた。



「・・・っ」


何で・・・柳先生はこんなにー・・・





< 145 / 397 >

この作品をシェア

pagetop