愛されたい、だけなのに
「今日、ここに来る前にスーツ姿の柳先生を見たからだよ」
苦し紛れの言い訳。
「あー、そうなんだ。じゃあ学校に行けばいるよね」
「多分」
「じゃあ、今から行こうか」
「…え!?」
「どの女子よりも先に、圭吾の休日をゲットしないと!」
「でも、私たち私服だし…」
「大丈夫、大丈夫!さ、行こう」
「蘭…ちょっ…」
蘭に腕を引っ張られながら、ファミレスを出た。
次に向かう先は、柳先生がいる学校。