愛されたい、だけなのに






「きゃー!!スゴい!!部屋が二部屋もある!露天風呂も窓の外に!!」

部屋に入ると、蘭がさっきよりも大興奮。

「すっげぇ」

榊原も部屋の中を見て回っている。


本当に、スゴい部屋・・・


「なぁ、俺運転で疲れたから少し寝る」

伸びをしながら、柳先生が言った。

「ダメだよ!!今から、温泉街を見て廻ろう」

「お前らだけで行ってこいよ。俺はもう限界」

そう言いながら、柳先生はベッドの置いてある部屋へと行ってしまった。



「もう!これじゃあ、旅行来た意味ないじゃん」

「しょうがないよ。圭吾、歳だし」

「聞こえてるぞ!うるさいから、早く行ってこい」

隣の部屋から柳先生の声が聞こえる。

「何かあったら、すぐに電話しろよ」

「「はーい」」

「マナ、行こう?」

「うん」


柳先生を置いて、3人は部屋から出た。










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