愛されたい、だけなのに
「…」
悠里の言っていた通り、若い先生。
それに…
ジロジロと様子を伺っているとー…
「なんだ?そんなに俺、カッコイイか?」
「!」
目が合い、ニヤリと笑われてしまった。
「…別に…」
ぱっと目をそらし、小さな声で否定した。
「カッコイイよ!先生!ね、名前何て言うの?」
そんなマナと全く正反対の悠里は、先生に夢中になっている。
「敬語を使いなさい。名前は、教室に入ってから言うから」
しっしっと追いやられ、教室に入るように促された。