愛されたい、だけなのに



「…え?」


なんで、そんなとこにー…


「風邪引いちゃいけないから、早く行こう」

グイグイと腕を引っ張られ、ホテルの方向に向かって歩いて行く。


え…ちょっと待って…

「榊原…」


前を歩く榊原に声を掛けるが、聞いていない様子。



引っ張られている腕を振り払おうとしても、離れない。



どうしようー…



どうしよう!柳先生!







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