愛されたい、だけなのに
「っ…」
柳先生のお姉さんだ。
お姉さんの遺書だ。
ドクン!
この遺書を書いた人は柳先生のお姉さんで、自殺して亡くなっている。
全身が震える。
驚いたのもあるがー…
私もつい最近まで、¨そっち側¨の人間だったから。
柳先生と出会わなければ、私もお姉さんみたいにー…
ピルル!
「!!」
自分の部屋に置きっぱなしになっている携帯が鳴っている。
「はぁ…」
その音に、現実に引き戻された。
とりあえず、この遺書は元に戻さなきゃ。
柳先生も見られたくなかっただろうしー…
静かに写真を元に戻すと、柳先生の部屋を出た。
「…」
頭の中はさっきの遺書でいっぱいだ。
柳先生が帰ってきて、私はいつも通りにできるのかなー…