愛されたい、だけなのに
柳先生と一緒にー…
寝る!?
頭の中で想像し、ボッと顔が赤くなったのがわかった。
「ま、冗談だけど」
「!」
台所から戻ってきた柳先生の表情は、笑っている。
冗談ー…
真に受けてしまった自分に、さらに真っ赤になってしまう。
「ごめん、ごめん。じゃあ、俺は先に寝るから。風呂に入ってゆっくり寝なよ?」
そう言うと、柳先生はリビングから出ていこうとする。
真っ赤になった頬を手で覆いながら、その背中を目で追う。
「…櫻井」
「?」
柳先生がリビングのドアに手を掛け、振り返った。