あの日の夜に・・・




『んっ』


眩しい。

目を開けると、白い天井が目に入った。
周りを見渡すと、ビニールのカーテンで仕切られたベッドに寝ているようだ。

右手を動かそうとするが、
重い。

首を少し右に向けると、翔流お兄ちゃんが規則正しい寝息をたてていた。

かろうじて動かせる左手で、翔流お兄ちゃんの頭を撫でる。


『疲れてたんだね。』

起きたばかりだからなのか、かすれた声しか出せなかった。




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