あの日の夜に・・・


『大丈夫、生きてるよ。』


相変わらずかすれた声しか出すことが出来ないが、かろうじて動く左腕で翔流お兄ちゃんを抱き締めた。

それがダメだったのか、翔流お兄ちゃんはもっとたくさんの涙を流し、とても強い力で私を抱きしめた。


『い、痛い...』

翔「あっ、ごめん!」


翔流お兄ちゃんはパッと私から腕を離すと、目に見えて落ち込んだ。




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