あの日の夜に・・・
18:40に黒鬼の倉庫に着いた
『まわりを見てみるか...』
今私は、黒いタイツの上にジーパン生地のショーパンを履き、長袖のTシャツの上から黒いパーカーを着ている
それほど広い倉庫ではなかったため、周り終わっても2分しか経っていなかった
『これは地下があるな』
ーガッシャーンー
倉庫のシャッターを蹴破った
?「誰だ!!」
『さぁ?...総長の騎崎 航太-Kizaki Kota-はいるか?』
下「なぜここの総長の名前を知っている!?」
騎「どけ」
ここ、すっごく汚いんですけど...。
下「は、はい!」
騎「ようこそ、黒鬼へ。俺がここの総長の騎崎です。貴方にこの族を潰せますか?紫雅さん?」
下「えっ!紫雅って、あの族潰しで有名な?」
『人質を出す気は無いんだな?』
騎「人質?そんなもの、ここにはありません。第一、隠すところがないじゃないですか。」
『じゃあ、この中を見回りしてもいいよな?』
騎「はい。どうぞ、ゆっくりしていってくださいね?」
私は倉庫へ入ると、ゆっくり歩いた
足元や、壁、天井に何かないか見る
一つのドアを開けると、その中にはたくさんの下っ端が集まっていた
下「総長、この人は誰っすか?」
騎「この方は紫雅さんだ。人質を探しているらしい。心当たりのある奴はいるか?」
下「知りませーん」
下「俺も知りません」
下「俺も」
辺りに「俺も」という言葉が広がっていく...
その中の一人に、まだ何も喋っていない男の子がいた
『お前は人質を知っているのか?』
下「あの...総長がここにいないと...」
『では、何処だ』
騎「もう良い...言え...」
下「はい......。下北町の倉庫です」
『では、そこへ向かう』
私は、電話をかけた。何処へ?警察に、だ
私はそこへ行くつもりはない
『コソッ あぁ、今すぐ向かってください...何分で着きそうですか?...そうですか...間に合いますね。頼みましたよ』
-ピッ-