あの日の夜に・・・



18:40に黒鬼の倉庫に着いた

『まわりを見てみるか...』

今私は、黒いタイツの上にジーパン生地のショーパンを履き、長袖のTシャツの上から黒いパーカーを着ている



それほど広い倉庫ではなかったため、周り終わっても2分しか経っていなかった

『これは地下があるな』





ーガッシャーンー

倉庫のシャッターを蹴破った

?「誰だ!!」

『さぁ?...総長の騎崎 航太-Kizaki Kota-はいるか?』

下「なぜここの総長の名前を知っている!?」

騎「どけ」


ここ、すっごく汚いんですけど...。


下「は、はい!」

騎「ようこそ、黒鬼へ。俺がここの総長の騎崎です。貴方にこの族を潰せますか?紫雅さん?」

下「えっ!紫雅って、あの族潰しで有名な?」

『人質を出す気は無いんだな?』

騎「人質?そんなもの、ここにはありません。第一、隠すところがないじゃないですか。」

『じゃあ、この中を見回りしてもいいよな?』

騎「はい。どうぞ、ゆっくりしていってくださいね?」

私は倉庫へ入ると、ゆっくり歩いた
足元や、壁、天井に何かないか見る





一つのドアを開けると、その中にはたくさんの下っ端が集まっていた



下「総長、この人は誰っすか?」

騎「この方は紫雅さんだ。人質を探しているらしい。心当たりのある奴はいるか?」




下「知りませーん」

下「俺も知りません」

下「俺も」




辺りに「俺も」という言葉が広がっていく...
その中の一人に、まだ何も喋っていない男の子がいた

『お前は人質を知っているのか?』

下「あの...総長がここにいないと...」



『では、何処だ』

騎「もう良い...言え...」

下「はい......。下北町の倉庫です」

『では、そこへ向かう』





私は、電話をかけた。何処へ?警察に、だ

私はそこへ行くつもりはない




『コソッ あぁ、今すぐ向かってください...何分で着きそうですか?...そうですか...間に合いますね。頼みましたよ』



-ピッ-





< 8 / 248 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop