Last summer
女の子
「弘人君、退院おめでとう!良かったぁ元気そうで」
手に持つ花にも負けない笑顔。
今、彼女の周りだけ花畑になった気がした。
語尾をのばす話し方が一層可愛いレベルを上げる。
「あ、ありが・・・とう・・・」
あからさまに様子のおかしい僕に彼女は首を傾げた。
「どうしたの?まだ具合悪い?」
首を傾げて下から覗き込まれたら男なら誰だって弱い。
「い、いや、別に!」
動揺を隠しきれてない僕なんてお構い無しに彼女はまた得意の天使スマイル。
「ははは、今日の弘人君おかしいよ?明日の朝弘人君家行くから一緒に学校行こうね!」
「う、うん!」
え、一緒に・・・?