命の灯が消える、その時まで

12




*・*・*


のんびりとオシャレなカフェで、巳影くんとお茶をしている時だった。


突然けたたましい音を立てて、巳影くんのスマホが震えた。


『あ、わり…』

『ううん気にしないで』


巳影くんはもう1度私をちらりと見ると、通話ボタンを押した。


画面にうつっていたのは、日向くんのアイコン。


『え、なんだって!?』

残りの紅茶にちびちび口をつけていると、急に巳影くんが慌てた様子で立ち上がった。




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