命の灯が消える、その時まで
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*・*・*
のんびりとオシャレなカフェで、巳影くんとお茶をしている時だった。
突然けたたましい音を立てて、巳影くんのスマホが震えた。
『あ、わり…』
『ううん気にしないで』
巳影くんはもう1度私をちらりと見ると、通話ボタンを押した。
画面にうつっていたのは、日向くんのアイコン。
『え、なんだって!?』
残りの紅茶にちびちび口をつけていると、急に巳影くんが慌てた様子で立ち上がった。
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