命の灯が消える、その時まで


「へー、かわいいじゃん!」


そう言おうと、息を吸い込んだときだった。


っというか、まさに今言おうとしていた。


そのタイミングで現れたこの発言は、自分が言ったのではと錯覚するほどだった。


でも、違った。


これを言ったのは奏で、俺はなにも言っていない。


なんだか悔しかった。



< 160 / 239 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop