命の灯が消える、その時まで
手術棟を抜けて、売店までやってきた私。
カフェオレといちごオレ、普通のコーヒーとミルクティー、それからミックスジュースを買って、また手術棟に戻った。
『よければどうぞ』
夕凪ちゃんのご両親に飲み物を勧めると、お母さんは泣きながらミルクティーを選んでくれた。
お父さんもコーヒーを取ってくれて、『ありがとう』って少しだけ笑ってくれた。
そのあと、巳影くんと日向くんのところに向かった。
巳影くんはカフェオレ、日向くんはミックスジュース。
少しでもみんなの気分が上がればいいと思ってした行動。
みんなにその思いが伝わったかは分からないけど、巳影くんは私の頭をポンポンって撫でてくれた。