命の灯が消える、その時まで


少し悩んだ後、私はこっくり頷いた。

「マジ!? ありがと!」


満面の笑みでお礼を言われて、なんだかくすぐったい。


あ、でもそうすると私と藤塚くんも必然的に2人っきりになるんだ。

あれ、でもそこまで嫌じゃないような…。

むしろわりと楽しみかも。

まあ、つまらないよりはいいよね。



藤塚くんたちを呼ぼうと、2人の方に視線をやった時だった。


何かに対する違和感を感じたのは。

なにか嫌なことが起こるような、いや、すでに起こったかのような違和感。


だけどさっと思考回路を探ってもなにも引っかかることはなかった。


「ん? どうした?」


私の視線に気付いたのか、藤塚くんたちがこちらにやってきた。


「あ、あのね、今から2人2人に分かれて行動しない? 真夕と村澤くん、私と藤塚くんで」


一瞬キョトンとした顔になった2人だけど、そのまま曖昧に頷いた。


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