命の灯が消える、その時まで
第5章
*・*・*
あの日から3日がたった。
まだ夕凪ちゃんは目を覚まさない。
夕凪ちゃんのご両親は、面会時間いっぱいまで夕凪ちゃんについていた。
私たち3人も、体が開く限り、そばにいた。
今は夕凪ちゃんのご両親も、巳影くんと日向くんも席を外していて、ここには私1人。
私は巳影くんに頼まれた曲を作りながら、夕凪ちゃんが目を開けるのを待っていた。