命の灯が消える、その時まで


「…少し、考えさせて」

「…いいよ。私も神様に交渉くらいはできるから。ただし」


そう言って萌音は人差し指を立てた。


「期限は明日まで。明日の夜、実織ちゃんを迎えに行くからね」


「…分かった」


了承の返事を聞いた萌音は満足そうに微笑んだ。


そしてまた、この空間が光輝き始めた。


「じゃあ、また明日ね」


萌音の言葉を最後に、私の意識は途切れた。


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